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抜型・打抜加工について
打ち抜き加工
ドイツ製のビクトリヤ印刷機のインキローラを取り外し、活字版の代わりに抜き型を装着して打ち抜き機にした
ことから、打ち抜きのことを「ビク抜き」、木型のことを「ビク型」と呼ぶようになりました。
関東では、ビクトリヤ型式の両方の掌を合わせる堅型式打ち抜き機が主流であったため、打ち抜きのことを
「ビク」と呼んでいます。
一方、関西では明治時代よりトムソン型式の”たおし”とも称される、上下運動方式による平圧式打ち抜き機が導入されていたため、打ち抜きのことを「トムソン」と呼んでいます。
このように、打ち抜きの技術は、印刷技術を改良・工夫して、発達してきたと思われますが、機械の構造状の違いから、作業の仕方も大きく変わってきます。
それぞれの長短を生かして、打抜く製品にあった方式を考えると良いです。 ビクやハイデル式の打ち抜機は軽快に動き、作業量をこなせますが、精度の高さは求められません。
一方、トムソン式は、作業スピードは遅いですが、精度は高く、厚物にも対応できます。
弊社では、創業当時よりステッカーのような印刷物が主流であり、
精度を求められてきたため機械はすべてトムソン式を導入しています。
抜き加工工程
| 1.抜型、材料をセットする |
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| 2.打ち抜き加工後 |
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| 3.組み立てると、このようになります。 |
抜き加工のメリット
手加工では不可能な加工も、安価な抜型、「ビク型」「トムソン型」で安くきれいに仕上げる事が出来ます。 |
→(試作にも最適!) |
多面の抜型を使用すれば、大量生産も可能です。
抜型について
抜き型には、ビク型、シール型、彫刻型などがあり、刃が入っている素材が異なります。
また、刃の種類にも、両刃、片刃、二段刃、サイドポンチ、くりぬき刃などがあり、形、硬度、高さなどを考えると、その種類は3,000種類以上あると言われています。
ビク型は、ベニヤの合板を製品の形に切り抜き、板と板の間に刃を入れて作られています。
この合板を切り抜く作業は、30年ぐらい前まで、ミシン形の電機鋸を使っていましたが、
近年レーザーカッターの普及により、ほとんど合板の切り抜き作業はレーザーの仕事となりました。
これにより、作業が何倍も早くなっただけではなく、以前は、プレス金型でしか抜けない精度の高い工業部品もビク型で充分対応できるようになってきました。
弊社ではレーザーが普及されるまでは、ミシン型の電動鋸を使って抜き型の製作をしていました。
現在、抜き型は100%外注でお願いしていますが、土台に抜き型製作技術があるため、印刷の伸縮に合わせた抜き型の微調整ができるので、お客様には大変喜ばれています。
抜型の製作工程
1.製品の形状・寸法をCADに入力し、合板や樹脂板をレーザーカットします。 |
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2.帯状の刃物を、自動刃曲げ機により、CADに入力された形状・寸法に曲げます。 |
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3.レーザーカットした合板に、製品の形に曲げた刃物を埋め込みます。 |
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4.製品をハジキ出す為のスポンジゴムをつければ完成です!! |
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抜型と打ち抜き製品
<実例>